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高麗人参は高血圧の改善に役立つ

血圧が高い状態が続く高血圧は、代表的な生活習慣病です。高血圧は自覚症状がほとんどなく、気付かないうちに血管にダメージを与え、脳や腎臓、目の網膜や心臓などの重大な疾患を引き起こします。高血圧によるこうした疾患を防ぐには、日頃からの予防がとても大切です。
古くから万病に効く薬草として珍重されてきた高麗人参には、血圧を正常な値に保つ効果や、高血圧の予防に役立つ多くの効果があります。高血圧の予防・改善に役立つ高麗人参の効果について解説します。

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高麗人参には血圧を正常に保つ効果がある

高麗人参は、古くから貧血や低血圧、心臓の衰弱などを改善する効果がある薬草として珍重されてきました。東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」では、高麗人参に「益血復脈(えきけつふくみゃく)」の効果があるとされています。益血復脈とは、造血を促して、脈の力を回復させる効果です。

このように、低血圧の人の血圧を上げる効果が確認されており、高麗人参は単に血圧を上げる効果のある薬草とかつては考えられていました。このため、高血圧者は高麗人参を摂取するのを控えるべきとされていました。しかし、近年の研究によって、高麗人参には血圧を正常値に調整する効果があることが明らかになっています。

血圧を正常化する高麗人参の効果は実験で確認されている

低血圧や高血圧を改善して血圧を正常化する高麗人参の効果は、実験で確認されています。
大阪日生病院の臨床研究において、高血圧者74名に対して高麗人参を摂取させたところ、半数以上の血圧が低下したという実験結果が得られています。また、高麗人参の摂取によって、血圧が正常値の人の血圧は変動せず、低血圧者の血圧が上がる傾向にあったことも、この研究で報告されています。
高麗人参には血圧を正常値に修正する効果があることが、この実験で明らかになっています。

ジンセノサイドが血圧を正常に保つ

血圧を正常に保つ高麗人参の効果は、高麗人参特有の成分であるジンセノサイドが自律神経のバランスを調整することによって発揮されます。

・自律神経は血圧を調整する神経
血圧は自律神経の働きによって調整されています。自律神経は、内臓の機能や血圧などの身体の機能を24時間無意識のうちに調整している神経です。
自律神経は、昼間や活動時に活発になる交感神経と、夜間や休息時に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら機能しています。交感神経の働きは血管を収縮させて血圧を高め、副交感神経の働きは血管を弛緩させて血圧を低下させます。
自律神経のバランスが乱れると、血圧の異常や内蔵機能の低下、精神不安、不眠などの心身の不調が起こります。

・ジンセノサイドが自律神経のバランスと血圧を調整する
ジンセノサイドは、高麗人参の健康効果の中心となる成分です。ジンセノサイドには30以上の種類があり、神経の興奮を抑えるジオール系や、神経を刺激するトリオール系、抗炎症作用や免疫力を高める作用のあるオレアノール系の3つに大きく分類されます。

ジオール系とトリオール系は逆の効果をもっていますが、これらは相殺されることなく体内で機能します。交感神経が過度に活発になると、ジオール系が強く働いて交感神経の興奮と血圧の上昇を抑制します。逆に、交感神経の働きが過度に低調で血圧が低下しているときには、トリオール系が強く作用して交感神経を刺激し、血圧を正常値まで上昇させます。
こうしたジンセノサイドの作用により、高麗人参は自律神経のバランスを調整して、血圧を正常に保ちます。

高血圧の予防・改善に役立つ高麗人参の効果

高麗人参には豊富な栄養素が含まれており、数多くの健康効果があります。その中には、高血圧の予防・改善に役立つものがあります。高血圧に効果的な高麗人参の効果をご紹介します。

血行促進

高麗人参には、身体の血行を促進する効果があります。血流がスムーズになることで、弱い力でも血液が身体の組織に行き届くようになり、高くなりすぎた血圧が低下します。

・高麗人参は血管を拡張する
高麗人参には、血管を拡張する成分が含まれています。
高麗人参に豊富に含まれるアルギニンは、体内で一酸化窒素を生成する材料になります。一酸化窒素は、血管周辺の筋肉を弛緩させて血管を拡張するシグナルとして機能する物質です。アルギニンは一酸化窒素の生成を促進して血管を広げます。
また、アミノ酸のグリシンにも毛細血管を拡張する作用があります。
ミネラルのマグネシウムは動脈を弛緩させる作用があり、血流をスムーズにします。

高麗人参には血管を拡張するこれらの成分が含まれており、血行を促進して高くなりすぎた血圧を低下させます。

・高麗人参は血液をサラサラにする
血液中の脂質が多いと血液がドロドロになり、血液を送り出すのに強い力が必要になって血圧が上昇します。高麗人参には血液中の脂質を減少させる成分が含まれています。

高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、悪玉コレステロールや中性脂肪といった血液中の脂質を減少させる作用があります。また、タンパク質分解酵素の働きを活発にする作用もあり、血液を固まりにくくします。
アルギニンには成長ホルモンの分泌量を増やす作用があり、成長ホルモンには脂質の代謝を促進する作用があります。

こうした成分の働きにより、高麗人参は血液中の脂質を減らして血液をサラサラにします。高麗人参は血流をスムーズにすることで、高血圧を予防・改善します。

・赤血球の生成を促進する
血液中の赤血球が不足すると、血液の酸素運搬能力が低下して身体が酸欠状態になります。その結果、身体に酸素を補おうとして心臓が活発に働き、動悸や高血圧の症状が起こります。
喫煙が高血圧の原因となることが知られていますが、これはタバコに含まれる一酸化炭素が赤血球のヘモグロビンと反応して、赤血球の酸素運搬能力を低下させるためです。

赤血球は、骨髄にある造血幹細胞が分化することでつくられます。高麗人参にはこの造血幹細胞の細胞分裂を促進する作用があることが、千葉大学医学部の研究で明らかになっています。
また、高麗人参には、鉄・銅・亜鉛・ビタミンB6・葉酸・ビタミンB12といった、赤血球生成に必要な成分が豊富に含まれています。
高麗人参は赤血球の生成を促進して血液の酸素運搬能力を高め、身体の酸欠による血圧の上昇を防ぎます。

抗酸化作用

高血圧の原因となる物質のひとつに、活性酸素があります。高麗人参には活性酸素を中和する抗酸化作用をもつ成分が豊富に含まれており、活性酸素による血圧の上昇を防ぎます。

・活性酸素は血圧を上昇させる
活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い酸素のことで、日々の呼吸によって体内で発生します。活性酸素は病原菌の処理などに利用される身体に不可欠な物質ですが、増えすぎると健康な細胞にも酸化ストレスを与え、身体に悪影響を及ぼします。

活性酸素は、血管を拡張する作用のある一酸化窒素と反応して、一酸化窒素を不活性化させてしまいます。このため、活性酸素は血管の拡張を阻害して、血圧を上昇させます。
また、活性酸素が血液中の脂質を酸化すると、粘度の高い過酸化脂質が発生します。過酸化脂質は血管の内側に付着しやすく、血行悪化や高血圧、動脈硬化の原因になります。

・高麗人参は活性酸素を中和して高血圧を防ぐ
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。また、同じく高麗人参に含まれるビタミンCにも抗酸化作用があります。
高麗人参はこれらの成分の働きによって体内の活性酸素を減らし、過剰な活性酸素による血圧の上昇を防ぎます。

ストレス軽減

緊張すると血圧が上がることはよく知られており、ストレスは高血圧の原因になります。高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があり、ストレスによる血圧の上昇を防ぎます。

・ストレスは血圧を上昇させる
ストレスは自律神経の交感神経を強く刺激します。交感神経の働きは血管を収縮させるため、ストレスは血行を悪化させて高血圧の原因になります。

また、ストレスを感じると、ストレスに対抗するためにコルチゾールやアドレナリンなどの副腎皮質ホルモンが分泌されます。これらのホルモンには一時的に血圧や血糖値を高める作用があります。これらはストレスに対抗するために必要ですが、長期間ストレス状態が続くと、これらのホルモンの血中濃度が必要以上に高まり、高血圧や糖尿病を引き起こします。

さらに、副腎皮質ホルモンが分泌される際や、ホルモンが酵素によって分解される過程で、活性酸素が体内で多く発生します。ストレスは、高血圧や動脈硬化の原因となる体内の活性酸素を増加させます。

・高麗人参はストレスを軽減する薬草
高麗人参は、古くから精神を安定させてストレスを軽減する薬草として珍重されてきました。約2000年前に記された『神農本草経』には、高麗人参に「精神を安んじ、魂魄を定める」効果があると記されています。

ストレスを軽減する高麗人参の効果は現代の研究でも確認されており、ストレス性の胃潰瘍を抑制する効果や、ストレスによる運動能力の低下を抑制する効果が、動物実験などによって報告されています。

・高麗人参はストレスを軽減するアダプトゲン
高いストレス軽減効果をもつことから、高麗人参は代表的なアダプトゲンとして知られています。アダプトゲンとは、心身のストレスを軽減して、標準値から外れた身体の機能を正常な状態に戻す作用のある薬草のことです。アダプトゲンには甘草・冬虫夏草・アマチャヅルなどがあり、高麗人参はその中でも効果の高い代表例とされています。

高麗人参はストレスを軽減する薬草として有名です。高麗人参は、ストレスを軽減することで交感神経の過度な活発化や血圧を高めるホルモンの過剰分泌を抑制し、高血圧を予防します。

・高麗人参はコルチゾールの過剰分泌を防ぐ
ストレスに反応して分泌されるホルモンのコルチゾールには、血圧を上昇させる効果があります。高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、このコルチゾールの過剰分泌を防ぐ作用があることが、岩手医科大学の細胞実験で明らかになっています。
高麗人参は血圧を高めるホルモンの体内濃度を低下させ、高血圧を防ぎます。

睡眠の改善

高血圧の原因のひとつに睡眠不足があります。高麗人参には睡眠の質を高める効果があり、睡眠不足による血圧の上昇を防ぎます。

・睡眠不足は高血圧を招く
健康な人は、起床時から血圧が上昇し、夕方から少しずつ血圧が低下して、眠っている間は血圧が低下します。これは活動時に交感神経が優位になり、休息時には副交感神経が優位になるためです。
睡眠不足の状態では、副交感神経の働きが低下して、交感神経の働きが過度に活発になります。交感神経は血管を収縮させて血圧を高めるため、睡眠不足は血圧を上昇させます。

・睡眠不足と高血圧の関係は研究で確認されている
睡眠と血圧の関係を調査したアメリカのシカゴ大学の研究があります。この研究において睡眠時間が6時間と5時間のグループを比較調査した結果、5時間のグループは高血圧になる割合が37%高かったことが報告されています。
また、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害がある場合、高血圧のリスクがより高まることも、この研究で確認されています。
十分な睡眠が高血圧の予防・改善に重要なことが、こうした研究でも明らかになっています。

・高麗人参には睡眠を改善する成分が含まれている
高麗人参には、アミノ酸のグリシンとセリンが含まれています。これらのアミノ酸は安眠効果があることで知られており、これらを就寝前に摂取させたところ、寝つきや睡眠の途中で起きる回数、睡眠の満足度などの睡眠の質が大きく改善したとの複数の実験報告があります。
高麗人参は、これらの成分を身体に補って睡眠の質を改善し、睡眠不足による血圧の上昇を防ぎます。

・高麗人参はストレスを軽減して睡眠の質を高める
ストレスを感じると副腎皮質刺激ホルモンのコルチコトロピンが分泌されます。このホルモンはストレスに対抗するために必要ですが、その一方で睡眠を阻害する作用があります。このため、ストレスは睡眠の質を低下させます。

高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があり、コルチコトロピンの分泌を抑制します。高麗人参は睡眠の質を低下させるホルモンの分泌を防いで睡眠の質を高め、睡眠不足を原因とした高血圧を防ぎます。

動脈硬化の予防

動脈硬化は血管の柔軟性が失われる症状で、高血圧・糖尿病・脂質異常症などが原因で起こります。高血圧は動脈硬化を進行させ、動脈硬化が進行すると血液が流れにくくなって血圧が上昇するため、「高血圧→動脈硬化→高血圧」という悪循環が起こります。
高麗人参には動脈硬化の進行を抑制する効果があり、動脈硬化による血圧の上昇を防ぎます。

・動脈硬化を進行させる糖尿病を防ぐ
血液中の過剰な糖分は、血管の内側にあるタンパク質と反応して毛細血管を徐々に破壊してしまいます。このため、糖尿病は動脈硬化の進行を早めます。

高麗人参には、血糖値を抑制するインスリンの分泌を促進する作用や、インスリンの効き目を高める作用などがあり、糖尿病の予防・改善に役立ちます。高麗人参は動脈硬化を進行させる糖尿病を防ぐことで、動脈硬化による血圧の上昇を抑制します。

>>高麗人参の糖尿病に対する効果についてはこちら

・脂質異常症の予防・改善に役立つ
脂質異常症は、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が必要以上に多い状態や、善玉コレステロールが少ない状態をいいます。脂質異常症の状態では血管の内側に脂質が付着しやすく、動脈硬化の進行が早まります。
高麗人参は脂質異常症の予防・改善に役立ち、動脈硬化による高血圧を防ぎます。

>>高麗人参の脂質異常症に対する効果についてはこちら

・動脈硬化の原因となる物質の代謝を促進する
動脈硬化の原因となる物質にホモシステインがあります。ホモシステインはアミノ酸の代謝によって発生する物質で、ホモシステインの血中濃度が高いと、10代や20代の若年であっても動脈硬化が進行することが知られています。
高麗人参に含まれるビタミンB6・ビタミンB12・葉酸には、ホモシステインの代謝を促進する作用があります。高麗人参は、動脈硬化の進行を抑制するこれらの成分を身体に補い、動脈硬化を予防します。

・動脈硬化を予防する効果が実験でも確認されている
動脈硬化に対する高麗人参の効果は実験でも確認されています。
カナダにおいて、健康な成人に対して高麗人参などを摂取させる実験が行われ、高麗人参を1日3,000mg摂取したグループでは動脈硬化の指標となる数値の改善がみられたとの実験報告があります。
日本においても、脂質異常患者67名に対して高麗人参を投与した臨床試験が行われ、血液中の脂質を低下させて動脈硬化の進行を抑制する高麗人参の効果が確認されています。こうした高麗人参の効果は、千葉大学による研究でも報告されています。

ダイエット効果

肥満者は、肥満していない人に比べて2-3倍、高血圧になりやすいといわれています。高麗人参には肥満を予防・改善するダイエット効果があり、肥満による血圧の上昇を防ぎます。

・肥満は高血圧を引き起こす
肥満者は食事量が多く、塩分を摂り過ぎる傾向にあります。体内でナトリウムが過剰になると、ナトリウム濃度を調整するために身体の水分量が多くなり、血液が増えて血圧が上昇します。
また、肥満になると血糖値を抑制するためにインスリンが多く分泌されます。インスリンには腎臓でのナトリウムの再吸収を促す作用があるため、体内のナトリウム濃度が上昇して血圧が上がります。
さらに、脂肪細胞が肥大すると、脂肪細胞からのアンジオテンシノーゲンと呼ばれる物質の分泌が活発になります。この物質には毛細血管を収縮させる強い作用があるほか、ナトリウムの排出を阻害する成分の分泌量を高める作用があります。
こうした影響を身体に及ぼすため、肥満は高血圧の原因になります。

・高麗人参は脂質の代謝を促す
高麗人参には脂質の代謝を促す成分が豊富に含まれており、身体の脂肪を減少させて肥満を防ぎます。
アルギニンには成長ホルモンの分泌量を増加させる作用があります。成長ホルモンには脂質の代謝を促進する作用があり、身体の脂肪を減少させます。
数多くの健康効果をもつジンセノサイドには、脂質の代謝を促進する作用もあります。
ビタミンB2などのビタミンB群は、脂質をエネルギーに変換するのに不可欠な成分です。ビタミンB群を摂取すると、脂質の代謝が促進されます。
高麗人参にはこれらの成分が含まれており、脂質の代謝を促進して身体の脂肪を減らします。

・高麗人参は身体の代謝エネルギーを高める
高麗人参には、身体の代謝エネルギーを高める効果があります。代謝エネルギーが高まることで、身体の脂肪が燃焼されやすくなります。

高麗人参には血行を促進する高い効果があり、内臓の活動を活発にして体温を上昇させます。体温と代謝エネルギーは密接に関係しており、厚生労働省の書簡によれば、体温が1℃上昇すると代謝エネルギーが13%増加します。
高麗人参は、血行を促進することで代謝エネルギーを高め、身体の脂肪を減少させます。

このように、高麗人参には身体の脂肪を減らすダイエット効果があります。高麗人参は肥満の予防・改善に役立ち、肥満による血圧の上昇を防ぎます。

高血圧に効果的なミネラルが含まれている

高麗人参には、高血圧の予防・改善に役立つカリウムなどのミネラルが含まれています。高麗人参はこうしたミネラルを身体に補い、高血圧を防ぎます。

・カリウム
カリウムには、塩分であるナトリウムと反応してナトリウムを体外に排出する作用があります。塩分の摂り過ぎが高血圧の原因になることはよく知られており、ナトリウムには体内の水分量を増やして血圧を上昇させる作用があります。
高麗人参にはカリウムが豊富に含まれています。高麗人参は身体の余分なナトリウムを排出して、血圧を安定させます。

・カルシウム
カルシウムの摂取は、高血圧の予防にとても重要です。
カルシウムは心臓の筋肉や神経細胞の働きに関わる重要なミネラルです。カルシウムの多くは骨に存在しており、カルシウムが不足すると骨からカルシウムを取り出すホルモンが分泌されて、血液中にカルシウムが供給されます。カルシウム不足が続くと骨からのカルシウム供給が続き、カルシウム不足にも関わらず血液中のカルシウム量が増加します。こうした不思議な現象はカルシウム・パラドックス(逆説)と呼ばれます。

カルシウムが不足して血液中のカルシウム濃度が高くなると、カルシウムが血管に取り込まれて血管が収縮します。これにより血液の流れが悪くなるため、血液を送るのにより強い力が必要になり、血圧が上昇します。
高麗人参にはカルシウムが含まれており、こうしたカルシウム不足による高血圧を防ぎます。

・マグネシウム
マグネシウムには動脈を弛緩させて高血圧を防ぐ作用があるほか、細胞内のカルシウム・ナトリウム・カリウムといった血圧に関係するミネラルの濃度を調整する作用があります。このため、マグネシウムの摂取は高血圧を抑制します。

マグネシウムの高血圧に対する効果は研究でも確認されています。
高血圧者に対してマグネシウムを投与した1,220名分の研究データの解析が行われ、マグネシウムの摂取が最高血圧と最高血圧の両方を低下させることが確認されています。

・鉄・銅・亜鉛
鉄・銅・亜鉛は、赤血球の生成に不可欠な成分です。これらのミネラルのどれかひとつでも不足すると、赤血球の生成が阻害されて貧血症状がおこります。貧血状態では、身体の酸欠を防ぐために心臓が活発に働くため、血圧が上昇しやすくなります。
また、亜鉛は細胞分裂に関わる200以上の酵素に含まれており、亜鉛の摂取は細胞分裂を活発にして傷ついた組織の回復を早めます。亜鉛は高血圧によって傷ついた血管の修復を早め、動脈硬化の進行を抑制します。

高麗人参には血圧の抑制に役立つこれらのミネラルが含まれており、高血圧の予防にとても効果的です。

飲み始めに血圧が高まる場合がある

以上のように、高麗人参は高血圧の予防・改善にとても効果的です。しかし、高麗人参を飲み始めた際に、一時的に動悸や血圧の上昇が起こる場合があります。

・一時的な血圧の上昇は好転反応
高麗人参などの漢方薬を飲み始めた際に、一時的に体調不良が起こる場合があります。こうした身体の反応は「好転反応」と呼ばれ、回復に向かう過程で起こる身体の正常な反応です。
高麗人参の好転反応には、身体の倦怠感や動悸、血圧の上昇、眠気、内臓の不調などがあります。飲み始めにこうした体調不良が起きても、過度に心配する必要はありません。

・好転反応は短期間のみ
高麗人参などの漢方薬を摂取すると、血行が促進されて、それまで身体に蓄積していた毒素が体外に排出されやすくなります。毒素は排出されるまでの間、血液に溶けて体内を循環します。こうした血液中の毒素の一時的な上昇が、好転反応の原因です。
好転反応は毒素が体外に排出されると治まるため、通常1-2週間で症状がなくなります。

・強い好転反応を避けるために
好転反応は身体の正常な反応ですが、強い体調不良の症状は避けたほうが無難です。高麗人参を飲み始めるときは、最初は少しずつ摂取することをお勧めします。
好転反応の症状がつらい場合は、摂取量を減らすか一時的に摂取を中断しましょう。症状が治まってから少しずつ摂取を再開し、身体を慣らしながら継続すると良いでしょう。

症状が長期間続く場合は、ほかの原因で体調不良が起こっている場合もあるため、医師に相談することをお勧めします。

まとめ

高麗人参は、代表的な生活習慣病である高血圧の予防・改善にとても効果的です。高麗人参は、血圧を調整している自律神経のバランスを正常に保つことで、血圧を正常値に修正します。また、高麗人参には血行促進効果やストレス軽減効果、抗酸化作用といった高血圧の予防・改善に役立つ多くの効果があります。
高血圧は自覚症状がほとんどなく、知らないうちに身体にダメージを与えるため、日頃からの予防がとても重要です。健康な身体を長く維持するために、高血圧に対する高い効果をもつ高麗人参を、日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。

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